新しいビジネスの出所は欧米ばかりではない―メキシコ発のキッザニア
- メキシコの子供…稼いだお金を全部使いきって帰る
- 日本の子供………銀行に貯金して帰る
本の中では
「ラテン系民族と島国系民族の違いということかもしれないが、使い切らずにあとに残そうという気持ちは、大人たちの貯蓄率の高さにも通じている気がして興味深い。」(p44)
と述べられていますが、この当否は置いておいて、こういう違いは興味深いです。
このキッザニア、メキシコが本場ということは知らなかったんですが、グローバルな展開をみていると面白いです。出店の場所と順番は次のとおり。
- メキシコシティー(1999年9月)
- モンテレー(2006年5月)
- 東京(2006年10月)
- ジャカルタ(2007年11月)
- 甲子園(2009年3月)
- リスボン(2009年6月)
- ドバイ(2010年1月)
- ソウル(2010年2月)
上記の他、今後次の地域でも出店が予定されているそうです。
(参照:Wikipedia「キッザニア」の記事 日本語版 英語版)
それぞれの出店場所での子供の様子とかお金の使い方とか比較したら面白そうです。インドとかってどうなんでしょうか…
ところで、キッザニアを日本で立ち上げた方は60歳を過ぎてからの再起業でこの事業をやられているんですね。以下のインタビュー記事に詳しいですが、この話も面白かったです。
「60歳を超えてゼロからの再起業に挑戦!「キッザニア東京」、豊洲の地に誕生」
いくつか印象に残った点はありますが、国民性の話とからめて下記の点が興味深いです。
そして帰国後、私はすぐに「キッザニア」オープンのためのスポンサー探しを開始します。そこでまずぶつかったのは、「なぜメキシコなのか?」とい うこと。誰もが新しいビジネスの出所は欧米であるという色眼鏡に毒されているんですね。まずは、この壁を突破しながら、「キッザニア」の社会的必要性を訴え続けました。
欧米をチェックしてキャッチアップしていくというのも1つのやり方ではありますが、注目している人はたくさんいます。逆に、欧米以外の地域からアイデアやビジネスを持ってくるというのは相対的に独自性を高めやすそうな気がします。そういう意味ではインド発のビジネスに関わっている自分は面白い位置にいるのかもと思う今日この頃なのでありました。