文化としてのサッカー

文化としてのサッカー

「FOOT×BRAIN」で日比野克彦さんがこんなことを言っとった。

「文化としてサッカーをとらえる国民性がない限り、ただ単なる11人のピッチ上のプレーだけで終わってしまうんだったら、それは文化に根付かなくって、ただ単にスポーツで、ワールドカップで優勝するためにはどうしたらいいだろうかっていう結果だけを求めるものであって、もっともっとサッカーって素晴らしいものだからそれを最大限に生かして、みんなの意識を変えていくようなことができればね、サッカーも強くなるし日本も豊かになると思うのね。
 まだ日本は戦後の急成長でワッと来たから、例えば江戸時代は文化があっての国づくり、国だった。それがガーッと戦後のあと、経済があっての国づくりになっちゃってたから、文化は後回しになっちゃった。文化はお金で買えるでしょみたいな錯覚が一時期あった。
 でも本当はそれじゃ何の文化にもならないし、サッカーをちゃんとその国で取り入れて、サッカーを通して日本はもう1回文化のある国づくりをしなくちゃいけないと思うんだけども。」−日比野克彦さん
(FOOTxBRAIN 2011/11/5放送の回)

サッカーってなんでこんな面白いんやろー、惹きつけられるんやろーっていうことの理由の1つがこの言葉にある気がした。文化とからんで、ものすごくたくさんの要素とからみあってるから飽きないんやろうと思う。


ホームアンドアウェーで国も地域も活性化

番組では、ホームアンドアウェーの仕組みによって国も地域も活性化するという話があって、これも面白かった。特にアウェー観戦が大事。よそにいくことによって、自分たちの地域の良さが分かる。それによって自分たちの地域に愛着がわいて、また発展していく。なるほどーなと思った。あと、よそに行くことで、自分たちの文化だけでなく、多様な文化があるという視点を理解しやすくなるんやないかなーとも思った。


スタジアムに行くまでもサッカー観戦です

あと、スタジアムに行くまでの時間、キックオフまでの時間も含めて大事という話も面白かった。特に、番組の勝村さんのパーソナリティーの話。プレミアの試合を見に行った時に、スタジアムまで歩いて30分かかると言われ、「うわーっ」て言うと、「バカお前30分サッカーの話できるんだぞ」と言われ、なるほど、そこが違うなーと思ったという話。


そういう意味では、フロンターレの試合を見に行くのは面白い。スタジアムまでの道のりがお祭りみたいになってて、通ってるだけでなんか楽しくなってくる。FOOT x BRAINのこの回の次の回が、フロンターレの回やったんやけど、それについての勝村さんのコラムで次のように書かれていた。

フロント、チームが一丸となって、川崎という大地に、フロンターレの根をはろうと必死に戦っているのである。

フロンターレは、川崎を心から愛し、サポーターを心から愛し、常に相手の目線で行動しているのだ。
出典:FOOTxBRAIN 勝村政信コラム

こういうのが、試合だけでなく、スタジアムの周囲に表れていて、楽しい雰囲気を作り出してくれているのかなーとも思った。


サッカー好きが集まった時の空気

最後に、ゲストで出ていた都並さんが、サッカー好きが集まった時の空気について語っていた。皆サッカーが好きで集まったらサッカーのことを語り合っている、そういう雰囲気が幸せでしょうがないという感じの話。全く同感。サッカー好きの友だちと集まるとずっとサッカーの話ししてても飽きんし、初対面の人とでもお互いサッカー好き(特にJリーグ好き)やと楽しくなる。サッカーの持つ力って偉大やなーと改めて感じた。